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レオンとジャン

『場所1――城下街』

――ドアの音。

レオン「あれ? 鍵が閉まってる・・いないのか」

――ウェイト。

ジャン「誰?」
レオン「なんだ、いるのか。俺だ、ジャン」
ジャン「・・また来たの? いい加減、迷惑なんだ。帰ってくれよ」
レオン「なんで迷惑なんだ?」
ジャン「他人に保護者面されるなんて、誰だって迷惑だろ」
レオン「迷惑なのか?」
ジャン「何度も言ってるじゃないか」
レオン「迷惑だってことを除けば、兄貴ができただけじゃないか。ちょっとぐらいは我慢しろよ」
ジャン「・・なんで僕が我慢しないといけないんだ!」
レオン「短気な男はもてないぞ」
ジャン「今はそういう話をしているんじゃないだろ!」
レオン「わかった」
ジャン「・・・・」
レオン「酒でも飲みながら、腹を割って話し合おうじゃないか」
ジャン「何がわかったんだ、君は! わっ、馬鹿! 開けるな!!」

『場所2――酒場』
ジャン「最低だな、君は・・」
レオン「風呂に入っていたのなら、最初からそう言えよ・・あいてて・・酒が染みる。お前もなんか飲めよ」
ジャン「・・ミルクを」
レオン「ぶっ」
レオン「お前なぁ・・酒場に来てミルクはないだろ・・」
ジャン「・・・・」
ジャン「じゃ、これ」
レオン「・・それは精力剤だ」
ジャン「いちいちうるさいな。お酒なんか飲んだことがないんだ。しょうがないだろ」
レオン「アレックス、ワインを・・」

――スクロールアウト。
――スクロールイン。

ジャン「スピアナイトって・・どんな役割なの?」
レオン「どんなって文字通り、槍の騎士。敵に真っ先に突っ込む一番槍さ」
ジャン「怖くないの?」
レオン「怖いさ」
ジャン「ふぅん・・無神経だからやっているのかと思ってた」
レオン「・・・・」
レオン「・・あれは・・俺の初陣の時だったなぁ」
レオン「新兵達が、他愛のない地方紛争に借り出された。アデルみたいな普段大人しい奴は、土壇場になると肝が据わるからな。あいつは落ち着いていたけど、俺は内心の恐怖を誤魔化すために、わざと余裕を見せるように振舞ってた」
ジャン「・・・・」
レオン「でも、いざ戦闘になった時、話は違ってた。たいした戦闘もなく終わるはずだったのが、敵は俺達の倍以上の数で、包囲してきた。そして、俺は・・ぶるって逃げた。敵前逃亡って奴だ」
ジャン「レオンが? 冗談でしょ?・・それって」
レオン「重罪だ、どこの国でも死罪は免れない」
レオン「周りは敵だらけ、それでも俺はその場所から少しでも早く逃げ出したかった、死にたくないって気持ちで頭の中は一杯だった」
ジャン「じゃあ、どうして・・」
レオン「今、生きてるかって? 運が良かったのさ・・俺が逃げ出す直前に、撤退命令が出ていたんだ。それで、真っ先に包囲網を突破した俺、最後まで殿を務めたアデルということで、二人揃ってスピアナイトに昇格したのさ。皆知らずに俺を褒め称えた、“さすがレオン”ってな」
レオン「けどな・・あの時、仲間も友も見捨てて、無様に逃げ出した俺を・・俺は一生許さない。そのための一番槍さ。怖いって言ったのは一番槍の前の夜に必ず見る、あの時死んだ仲間の夢さ・・」
ジャン「・・ごめん」
レオン「お前が謝ることじゃない。そのためにこいつがあるんだ・・さぁ、飲めよ」
ジャン「・・うん」

『場所3――民家』
レオン「あのさ、ジャン」
ジャン「何?」
レオン「昨日、俺しこたま酔ってたらしくてな・・なんか変な話しなかったか?」
ジャン「・・・・」
ジャン「・・ごめん。僕も酔ってたから、覚えてないや」
レオン「そうか・・じゃ、俺そろそろ行くな」
ジャン「また戦場に行くの?」
レオン「当たり前だろ。俺が行かなきゃ、他に誰が一番槍を務めるんだよ」
ジャン「・・レオン」
レオン「なんだよ、寂しくなったのか? ほら来い、頭撫でてやるから」
ジャン「死んでもいやだ」
レオン「・・お前、笑顔できついこと言うな・・」

『場所4――市街地』
――歩いていて、ふと足を止めるレオン。

レオン「あれ? あいつ俺の前で笑ったことなんてあったっけ?」

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[一番槍]というタイトルのイベントだったようです。没にした理由は覚えていませんが、これは採用しても良かったかも知れません。お約束な展開がいかにもレオンって感じで微笑ましい。二人のイベは少なかったし‥謎ですね

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