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ベネキア共和国

ヴェスタリア島南西部には巨大な城塞都市をもつ都市国家、『ベネキア』がある。
共和制をうたっているが実際には全住民の一割にも満たない門閥貴族が政治を独占する寡頭共和制の国家だ。

都市の中央部には多くの立派な建物が並び立つ政治の中枢部がある。
ここには総督(元首)公邸、元老院議事堂、共和国守備隊本部(公安警察)外交部などの各省庁があり、原則としてその資格を持つ貴族しか立ち入ることは許されない。
文官が重きをなすこの国では軍人は卑しいものとされている。ゆえに常備軍は存在せず、金銭で契約した「傭兵軍」が総督の直轄の下、都市の防衛にあっている(現在はヴィルドバイスという傭兵隊長が率いる1000名ほどの部隊が首都に駐屯している)。
共和国元首たる総督は、2年に一度、貴族たちの互選によって選ばれる。
最初に全資格者1000名から120名を選び、さらにその120名が15名を選び、その15名が3名を選び、最後にその3名の互選により
総督が選出されるという念の入れようで、このとき選ばれなかった2名は副総督となる。
この複雑なシステムは、かつてこの国が僭主独裁者によって支配され、長い混乱と塗炭の苦しみを味わったことによる。

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この国の起源は古い。かつてマグルの恐怖政治の時代、その魔手から逃れようとして、少数の人々が安住の地を求めさまよった。
当時、マグルの王宮は、現在のウエスタ神殿の位置(島の最北端)にあった。
人々は逃げ惑ううちに、そこから最も離れた、当時は「干潟」と「沼」しかなかった、このベネキア地方に逃れつき、さらに奥に分け入り、干拓し、埋め立てて、いわば人口の離れ島のような陸地を生み出した。
人々はここで細々と生活を営み、苦難の中で、百数十年を過ごす。そして、ウエスタ(ウダガル)の解放軍に見出されたときは、
一万をも越す人々が、互いに助けあい励ましあって暮らしていた。
貧しくみすぼらしくはあったが、彼らには自由と自立の精神があり、一定の制限はあるものの、住民自治による民主制は深く根付いていた。
この地を発見し、周辺の魔獣を駆逐し、人々を日の光の下に導き出した人物こそ、5英雄のひとりである神官戦士セディカ。
彼女は人々に請われて、この地に37年間とどまり、街の発展に尽くした。
そして、3人の子供(夫はベネキアの指導者の一人)をなし、夫の死(老衰)と同時に、ウダガルの誓約に従い、姿を消したのである。

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この子供たちの子孫が、現在ベネキア貴族の中枢をなす3つの有力家系となり、現総督、リットンもその一人である。
リットンは34歳。もともとは技術者になることを夢見ていたが、彼の家系はそれを許さず、25歳で父のあとを継ぎ元老院議員となった。
彼は22歳で高等学院(大学)を卒業すると、旅に出た。
政治に携わる以上は、世界を知らなければならないという思いから、3年間にわたり、セルロン大陸と、ヴェスタリアの各地を
訪問したのである。

そのとき訪れた、メレダのレデッサ公国で、一人の美しい少女とめぐり合う。レデッサの公女ベアトリス、
二人の想いが通じるのに、そう長い時間はかからなかった。リットンは半年間滞在し、自分が帰国しだい、ベアトリスをベネキアに迎えたいと、何度も何度も懇願し、その熱意に根負けしたレデッサ公は、二人の婚姻を許したのである。
1015年の春、二人は晴れて夫婦となった。リットン24歳、ベアトリス18歳である。
そしてその翌年、二人の間にはかわいい女児が誕生、ニーナと名付けられた。

三人の幸せな時間は瞬く間に過ぎ、8年後の1023年、リットンは若干33歳で総督に選ばれる。
一人娘のニーナは8歳となり、大地の巫女に選ばれた。
それはヴェスタリア人にとってこの上もなく名誉なことであり、また避けえぬこととは知っていても、
二人にとって、辛く、悲しい知らせであった。
猶予は一年。それまでにできうる限りの愛を‥
ニーナの愛らしい笑顔を見つめながら、二人は、肩を寄せ合い、想いを沈めた。
ゼイドが亡命する、一年前の、出来事である。
ニーナ

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